『ウサギがカメになってみる』すぐに結果が出ないことをやってみると何がわかる?

シニアライフ

蒔いた種に芽が出るまでには時間が掛かります。種を蒔いて水をやり継続して続けることで、ある日ようやく小さな芽が出てきます。まさに植物を見ていると、人間と同じだなあと感じます。

植物を育てるにも、種から育てる場合は時間が必要です。

芽が出ない可能性だってあります。

ならば、苗を買ってくるのが早い。まるで「ウサギとカメ」?

少し例えが違う気がしないでもないですが、苗を買ってくるのが「ウサギ流」

種を蒔く方が「カメ流」?

人生にも、「ウサギタイプ」と「カメタイプ」がいるのかなあとふと感じることがありました。

「ウサギとカメ」の童話は誰もが知っていますよね。

ふと、自分は、ウサギだろうか?カメだろうか?と考えてみてわかったことがありました。(笑)

「ウサギとカメ」のあらすじ

登場人物は、「ウサギ」と「カメ」

・あるところに足の速いウサギがいて、「おいら、かけっこは誰にも負けないんだ」と得意そうに自慢する。

・カメは、「僕だって負けないように頑張るよ」と言う。

・「それなら、あの山のてっぺんまで勝負しよう」とウサギがカメを誘う。

・「ヨーイ、ドン!」かけっこが始まる。

・先に走っていたウサギは、後ろを振り向けば、カメさんはまだ見えず。「ちょっと昼寝でもしよう」と山の中腹で寝てしまう。

・カメはウサギが昼寝をしている間に、ゴールしてウサギに勝ち、ウサギはションボリ。カメは嬉しくて仕方ない。カメは「ウサギさん、一緒に走ってくれてありがとう」とお礼を言う。ウサギさんとカメさんは、仲良く握手をして「ニッコリ笑う」。

イソップ童話

今回は、人間を「ウサギとカメ」にたとえて考えてみることにします。

あくまでも筆者の個人的意見です。(笑)

ウサギになる時

計画に時間がない時

何か習得しなければいけない時や、期限がある時は、のんびりとしていられないです。

これは、あくまでも人と比べて「ウサギかカメか」の問題ではありません。

本人が、その時は「ウサギ」になるのか「カメ」になるのかの問題です。

特に、仕事の場合は自分次第です。

逆算してみれば、ウサギになるべきか、カメになるべきか見えてきます。

「急いてはことを仕損じる」こともあるからです。

カメになる時

避けては通れないタイムラグがある時

何をするにしても、絶対に必要な過程があります。

どんなにウサギになりたくても、飛び越えていく訳にはいかないことがあります。

「打っても響かない」「何の反響もない」

そんな時期を通り過ぎる必要があります。

ゼロから始めたことなら尚更、元から基盤がないわけですから、すでに基盤がある人と同じ土俵には立てません。

よく、芸能人や歌手の方などにいますが下積時代が長い人の方が大成し、息の長い仕事をしている人がいます。

その中の代表とも言える歌手の「五木ひろし」さん

筆者は五木ひろしさんがデビューする前から、あるテレビ番組を見ていて知っていました。

何某テレビ番組「全日本歌謡選手権」1970年~1976まで放送されていた番組で、プロとアマの垣根を取り払い、純粋に歌で10週勝ち抜くとグランドチャンピオンとなりレコーディングのチャンスをつかむことができるという番組でした。

審査員は、著名な作詞家や作曲家。

淡谷のり子・平尾昌晃・船村徹・山口洋子・・他。非常に歌に厳しい先生方でした。

五木ひろしさんは、この番組で10週勝ち抜き「ヨコハマたそがれ」でデビューしてヒットし、それからは皆さんも周知のとおり、今では大御所の歌手となっています。

筆者は、当時高校生くらいだったと思いますが、毎週欠かさずこの番組を「ハラハラ」しながら見ていました。

五木ひろしさんの当時はクラブで弾き語りをしていた頃で、芸名は「三谷謙」さん。

あれから数十年も経っているのに、筆者の記憶からは消えていません。

歌手生命を掛けて出場し、見事に「起死回生」を果たした人として・・

その後は、「八代亜紀」さんや「天童よしみ」さんも記憶に残っています。

筆者はただ歌が好きだったというよりも、なんだか、人生に立ち向かう人の勇気とかチャンスとか、その後の成功とか、そういうものを見ていたのだと思います。

まさしく、「カメ」の時代があったからこその大成功を果たした人です。

ウサギのメリット

足の速さを信じていること

この童話のウサギさんは、自分の足の速さに絶対の自信を持っています。

そして、それは事実です。

カメさんがのろまなのも事実です。(笑)

ウサギさんを人間に例えれば、「自分に自信を持っている人」という事でしょう。

自分に自信を持っていることは、生きて行くために大切なことだと思います。

ウサギさんは「走ることが速い」。しかし・・・

なのに、どうして、競争相手が「足の遅いカメ?」だったのか?

筆者が思うには、せっかく足の速さを競うなら、ウサギさん同士の方が良かったのではないかと思ってしまいます。

そうすれば、ウサギさんが油断して「昼寝」などしなかっただろうし、競争相手も足の速いウサギなら、お互いに「切磋琢磨」して、もしかしたら「新記録」のスピードが出せたかも知れないのに(笑)

ハイ、わかっています。この童話が言わんとしていることは、そういうことではないのですね(笑)

カメのメリット

自分は足が遅いことを知っている

カメは「自分は早く走れない」ことを知っているのですから、まともに戦ったらウサギさんに勝てるはずがないのです。

それなのに、どうして、カメさんの方からウサギさんを挑発して「かけっこ」を持ちださせたのか?

単純に、「負け戦」がわかっていて戦いを挑んだはずがないのです。

カメさんには「勝算」があったはず?(笑)

相手が油断するという事を見抜いていたのでしょうか?

足は遅いけれど、カメさんは「知能犯」だという事ですか?(笑)

ゆっくりと着実に進むことができる

ウサギは足が速い。カメは足が遅い。だけど、それはその動物が持っている特性で、ウサギがカメより全ての要素が勝っている訳ではありません。

なんでも早ければいいという訳ではありません。

数をこなした方が勝ちという訳でもありません。

そう考えてみれば、世の中のほとんどのことがそうなのかも知れません。

たとえば、回転すしがなぜ安いか?

昔ながらの「お寿司屋さん」は何故高いのか?

数もスピードも、「高級すし店」は回転すしに勝てません(笑)

でも、高級すし店には機械には勝てない土台があります。

きっと、カメのように「ゆっくり着実に」腕を磨いてきた職人さんがいるに違いないのです。

ウサギはウサギの良さ。カメはカメの良さ

本来、ウサギと比べるなら「ウサギ同士」。カメと比べるなら「カメ同士」では?

男性は生まれつき「力持ち」。

女性は「ひ弱」が普通。

例外もあるとは思いますが、大概はそんなものです。

だから、男性と女性が「力」を競ってどうする?(笑)

例えればそんなことでしょうか?

過信も卑下も必要ない

要するに、ウサギでもカメでもいいのです。

自分が持っているものを活かせればいいのです。

やっぱり「歳のせい」でしょうか?

最近は、そういう事はどうでもいいようになってきました。

人は、勝ち負けで人生を生きている訳ではありません。

ウサギもカメも、どちらにも「万歳」!

まとめ

60代ともなると、本当に色々なことを考えるようになるものです。

現役時代には目先のことが優先していて、まるでウサギのように走ってきたような気がするのです。

できて当たり前、やって当たり前。時間が掛かるようなことをしている暇がなかったですし、案外、すぐに結果も出るようなことが多かった気がします。

いつもどこかに「勝算」の可能性があることしかして来てないような気がするのです。

しかし現役を離れてみて振り返れば、「ウサギでもカメでも良かったのに・・・」と気づく訳です。

もしかしたら、「戦っているのは自分自身」と言いつつ、他者も意識していなかったかと聞かれたら嘘になりそう。

今ここへきて、別に「結果が出ても出なくても、どっちでもいい」と思えるコトをしていますが、疲れた訳でも、諦めた訳でもなく、最初からそれでよかったのだという事に今更ながら気づいたという事です。(笑)

勿論、頑張らなくてもいいという話ではないことは、いうまでもありません(笑)

今日も一日、無事に過ごせることに感謝します。

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