『60代は、二度目の人生迷子に遭遇する』生き方を見直す時期がやってくる?

シニアライフ

現役仕事を引退してしばらくは、ようやく手に入れた自由を満喫し、毎日がバラ色に見え、なんとも言えない解放感でいっぱいの時期を迎える人が多い年代。それが60代ですね。しかし、それもほんの一時のことのようです。

筆者は、会社員生活を卒業してからちょうど2年になる68歳です。

アッという間に時間は過ぎていきました。

現代では、60代以降も仕事をしている人が多くなり、隠居生活をしている人がむしろ珍しい時代となりました。

会社員生活から解放されたら、まったりとのんびり過ごしてみたいと誰もが思うことでしょう。

ただ、それでも仕事から解放されてしばらくは自由を満喫すれば、ふと、「また何か仕事がしたい」と考えるようになるようです。

今回は、これから、第二の人生を送る予定の人や、今現在、遭遇している「人生迷子」の状態にある人のご参考になればと思い記事を書いています。

二年前に立てた予定はどうなった?

想定外の、メンタル不安定に遭遇

会社員を卒業してからの2年は、貴重な体験の連続でした。

1年目は、身体のメンテナンスをしたり、長年帰れなかった故郷への帰省をしたり、とにかく、心身共に自由を満喫し、楽しくて仕方がありませんでした。

見るもの聞くものがこれまでのものとは全く違って見えたものです(笑)

退職したらこうしようと決めていたことは、大まかな意味では予定通りかも知れません。

会社員は卒業したものの、自営業で仕事をしていきたいという方向で動いていたので、現役引退後半年目には仕事に向けて動き始めていました。

人が関わる仕事は、自分の思うようにはいかない

とりあえずやってみたことの可否が見えてくる

個人事業主としての仕事を始めてからしばらくは順調に仕事を受注することができていました。

しかし、自分の都合を優先すれば仕事の受注のタイミングが合わず、たった1日用事があるだけで次の仕事の依頼がいつになるかわからないような状態が続くと、さすがに、「これでやっていけるか」という不安が生じてくるようになってきました。

しかも、同時進行で「このブログ」の基盤を作れたらという思いもあり、まさしく「二足の草鞋」的な力配分が自分を苦しめるようになってきました。

仕事は相手がいる関係ですが、ブログは特にやらなければいけない理由もないし、相手がいる訳でもなく責任も生じません。

基本的に、在宅で細く長く今後もできる仕事が欲しいだけなのですが、現実にはそう簡単ではなかったですね(笑)

ブログは、趣味でやっている分には何ら影響はありませんが、ほんの少しでも収入に結び付けたいとなると方向は全く違ってきます。

そのための勉強も必要になってきます。

ブログをこのまま続けるか?

それとも、頑張っても可能性がないことに見切りをつけるか?

ブログを始める前に、色々と経験者の方が遭遇してきたという「体験談」を聞いていたのでわかっているつもりでしたが、まさしく同じような状態に遭遇したのです。

「本当だ、そういう時期が必ず来るんだ」と思いました。

思うような結果が出ないことに、始めた目的が日々揺らぐようになってきました。

「こんなことをやっていていいのか?」という思いです。

「なんのために、ブログを書いているのか」という本質に迷いが生じてきたのです。

諦めが付くまでは結論を出さない

第二の人生は、結論を急がなくていい

筆者は、やるだけやってからのことには、割と「諦めがいい」ところがあり余り結果が出ないことに執着しない面があります。

というか、普通の仕事であれば大概は3か月もあればやっていけるかどうかの判断はつきますよね。

向いていることは、やはり、それほど頑張らなくても結果が付いてきますし、自分でも違和感を感じないものです。

しかし、ブログで生活をしている人達というのは、普通の仕事をしている感覚とは違うのだと思うのです。

筆者は自分がやってみて、これはリアルな現実社会の仕事とは少々事情が違うなと実感しているところです。

ブログを運営するということは、ただ自分の書きたいことを書いているだけではダメなのです。

そのことは初めからわかっていました。

しかし、そんなことを考えるのは、それこそある程度続けることができている人が考えることだと思っていました。

何がいいとか、方向がどうこう言う前に、まずは、基本的に書くことが大事なわけです。(笑)

それをしないうちから、それこそ、自分のブログの分析などをしたところでいいも悪いもないのです。

少なくとも、ある程度続けてみれば何かが見えてくるはず!と思って、とにかく続けてきて今に至ります。

結果、「続けていても意味はないかも?」という時期に来ているなと感じています。

ブログは、始めてから1年続けられる人が1割程度とのデータもあります。

大概の人は、やはり今筆者が遭遇しているような気持ちになり辞めてしまうようです。

結果が見えてこないとモチベーションを維持できなくなるのが人間です。

中途半端が悪いのだ!

真剣さが足りないからだ!

そうです。

何事も本気でやらなければ結果など出せるはずがないのです。

ふと気が付けば、ブログと仕事の二つの間で、今後どちらに重点を置いていくかでものすごく葛藤が生まれていました。

本来の希望は、できることなら、両方うまく続けることが理想です。

でも、現実的には、なかなか難しいことだと実感しています。

終いには、いっそのこと、両方とも辞めてしまおうか・・・

そんなことまで思うようになり・・・・

「ちょっと待った!」

一生懸命に仕事をしなければならない時期はもう終わったはずじゃないの?

この後の人生は「自分が楽しいことだけ」やる予定ではなかったの?

自分が何をどうしたいのかわからなくなり、少し仕事を中断することにしました。

それからちょうど、半年になります。

その間に考えた結論の選択肢は5つ。

1・仕事を重視する

2・現在の業務委託の仕事を辞める

3・両方適当に両立していく

4・ブログを諦める

5・場合によっては、両方とも無くす

できれば両方とも続けたいからこその悩みでした。

そして、あんなに辞めてもいいと思っていた業務委託の仕事を中断してみたところ、逆に「こんな仕事には2度とご縁はない」仕事だということに改めて気がついたのです。

先のことはわからないにせよ、取引先の担当者の方とお話しをして、来年から仕事を再開することにしました。

半年間の迷走の結果ですが、やはり自分には必要な時間だったと思います。

たかだか2年の間、世の中の変化はすごい

これまでの価値観は通用しない

特に、この2年の間に世界の情勢も悪くなり、本当に明日のことが見えなくなってきましたね。

現在の60代くらいの年代の人は、なんだかんだ言っても「いい時代を生きてきた」ことに間違いはないです。

それに比べてこれからの時代を生きる若い年代の人達の「不安」の程度は相当なものだと思います。

そして、それが当たり前のようになっている若い年代の人とは違い、「いい時代」を生きてきた現在の60代は、ちょうど、「第二の人生」の幕開けを迎えています。

これはまたこれで、この数年であまりに変わった世の中と、これまで当たり前だった価値観が通用しなくなってきた時代の流れに翻弄している人も多いのかも知れません。

まとめ

同年代の方が、これからどんな風に生きていこうと考えているのか、筆者も色々と人のお話を聞いて参考にさせていただいています。

勿論、この年代は、まさしく「なんでもあり」の年代ですから何が正解とか間違いとかはないですね。

ただ、早かれ遅かれ、一度は立ち止まって「どの道」を歩くのだ?という迷子状態になるときが来るのでしょうか?

人生を振り返ってみれば一度目は若い時の「人生迷子」

そして、人生も終盤になり、第二の人生のスタート時に遭遇する二度目の「人生迷子」

それはそうですよね、大きく生き方の方向性が変わるタイミングな訳です。

自分の気持ちがわからなくなった時は、一旦そのことから離れてみることはお勧めです。

そうすると、本当に無くしてもいいのかということに土壇場で気がついたりするものですね。

無くしてみて、その大切さに気がつくのでは「時すでに遅し」です(笑)

今日も一日、無事に過ごせることに感謝します。

タイトルとURLをコピーしました