令和4年もあと2か月半となり、嘘のように時が流れていきます。今年はロシアのウクライナ進行もあり世界情勢が大きく変わってきました。円安が急速に進み、物価は異常に高騰し、誰もかれもが影響を避けては通れなくなりました。
昨日、サラダ油を買いに行くと、価格が倍くらいになっていて驚きました。何もかも値上がりしていて大変なご時世になりました。
しかし、物価高騰がいつまで続くかという心配をしていられるのも日本に住んでいるからですね。
差し迫った命の危険を抱えながら生きている人達がいるのですから、そのことに比べれば平和な悩みだと思わざるを得ない状況なのです。
それでも、お金の不安=仕事です。
そんなことを考えていたら、ふと、ある言葉が頭をよぎりました。
「卵は一つの籠に盛るな!」という言葉です。
投資の世界では当たり前のように使われている格言ですが、要は、リスクを分散して投資する必要があるということです。
一つの籠に卵を盛ったままこけたら、全ての卵が割れてしまうからです。
勿論、投資に限った話ではありません。
最近のご時世についていえば、仕事にも言えることではないかとふと思ってしまいました。
今後の仕事についてどうしようかと悩んでいる人は、もしかしたら、一番の原因はこのことではないでしょうか?
・この会社が無くなったらどうしよう
・この商品が売れなくなったらどうしよう
・社内専用のシステムしか知らない
このような心配をしている人が気づいていること。
それは・・・・・・
多分、「一つの籠に卵を盛っていてはマズイ」と気が付いているからです。
この会社が無くなったらどうしよう
近年のサラリーマンの一番の悩み?
「終身雇用」も「年功序列」も今や消えつつある風習です。
懸命に、一つの籠に盛られた卵として頑張ってきたものの、ふと、「万が一、会社が無くなってしまったら」とか、ある日突然「リストラ」に合ってしまったらとか。
そんなことがいつ自分の身に降りかかったとしても全く不思議ではない時代になりました。
だからこそ、万が一に備えて、「一つの籠に盛られた卵ではいけない」とあれこれと万が一に備えて仕事のことも考えるようになってきたのではないでしょうか。
昨今ではサラリーマンが「副業」をすることも、会社員とは別の「生活の糧」を持ってないとマズイと言う気持ちの代表的な行為ですね。
しかも経営者サイドからも、「生涯の保証はできません」ということで「副業」を認めている訳です。
いいか悪いかは別問題として、仕方ないご時世です。
フリーランスなどをしている人も同じではないでしょうか?
いくつか自分にできそうな仕事の柱を作っておくことを当然考えていないとマズイ訳です。
筆者も、これからフリーランスで仕事をしていきたいと考えていますが、やはり問題はそこです。
とにかく、何事もやってみないとわからないので、一つ一つ手掛けてみてできそうなことと諸々の事情を照らし合わせた上で、最終的な方向を決めていこうと考えているところです。
なんだか天秤に掛けているようでもありますが、「一つの籠に全部の卵を盛るな」とは、まさにそういうことではないでしょうか?
「あれがだめでも、これがある」
そういうものがあったら、なんと心強いことでしょう。
この商品が売れなくなったらどうしよう
常に新しい商品開発をしているところには勝てない
「一途に一つこと」を続けている職人さんのような仕事は本当に素晴らしいと思います。
でも、そんな素晴らしい仕事をされている人も時代の流れに逆らえなくなり、やむなく別の仕事を始める人もいらっしゃるのです。
昔は、「これが売れたんだから」と言って一つのことにこだわることは今に時代にはそぐわなくなってきているのでしょうか?
あと、「私にはこれしかできない」という人もいますが、本当にそうでしょうか?
これほど時代の流れが早い現在では、この先もずっと、その仕事で生活ができるかどうかはわかりません。
一つの仕事を続けることは尊いことに違いないのですが、現代社会ではそのことが結果として不幸を呼んでしまう原因にもなりかねないのです。
何事も、「籠に盛られた卵」のままでは、「落としちゃった」と言われても生き残るすべがない。
間違いなく割れてしまいます。
社内専用のシステムしか知らない
特に大手の会社の場合は、その会社独自のパソコンシステムになっている
会社独自のパソコンシステムになっている場合は、逆に、一般に使っているエクセルやワードなどのツールは社内のパソコンでは使えないようになっている場合が多いのではないでしょうか?。
というか、大企業の場合には当然その社内システムに従って入力や作業を行うため、誰でも会社のパソコンで他の作業が出来ないようにしてあるのは当然のことです。
ですから社内のパソコンがいくらできても、1歩外へ出たら通用しないことになります。
会社でパソコンができるからと勘違いをしていたら大変なことになります。
できれば、どこの会社へ行っても通用するパソコンスキルを身に付けておくことは、これからの時代には特に必要なことではないでしょうか。
まとめ
少し話がずれてきますが、この記事を書いていて気が付いたことがあります。
例えば、手と足が1本づつしかなかったらと考えたら・・・・・・
今まで考えたことがなかったけれど、そういえば、身体の機能は大概2つづつあるのですね。
片方の手足が無くなっても、もう片方の手足があればどうにかなる。
それから、片目が見えなくても、もう片方の目が見えれば何とかなるし耳も同じですね。
神様はちゃんとスペアを用意してくださっていたのですね。
仕事も似たようなものだと考えることは語弊があるかもしれませんが、万が一に備えて、複数の武器を身に付けておくことで、幾分でも安心につながるのではないでしょうか?
何はともあれ、私たちは現代に生きているのです。
ひと昔前はどうだったとか関係なくです。
これから先の日本は、更にアメリカのような資本主義社会となり自分の力だけで生きていかないといけない時代になってきます。
自分自身が「資産」の一つと考えて、目先のお金よりも「仕事の手足」の数を増やしていくことが大切になってきているのではないでしょうか。
そういえば、「タコの足は8本、イカの足は10本」子供の頃から当たり前のように記憶していましたが調べたことなどありませんでした。
この機会にちょっと調べてみました。
すると本当は、「足は2本で腕が6本」なのだそうです。でも合計すれば8本なのですから素人には大差ない話ですね。(笑)
しかし、外敵に襲われたタコは、自らの足なり腕なりを切り落として逃げることができるそうで(笑)
しかも、切り落とした足はまた再生するのだそうです。(笑)切り落とした足から複数の足が再生する場合もあるそうです。
この辺りの話になると、何やら、人間が生きていく知恵と重なる部分がありそうですよね。
身の危険を感じたら、繋がっている糸を切り離すことも必要で、その時は痛みを伴いますがその痛みの分だけ、新しい糸が再生していきます。
そして再生した糸の太さは、切り落とした糸よりも太くなっていることは間違いないです。
動物や植物は、本当にたくましいですね。
我が家の観葉植物も、鉢を一回り大きなものに移し替えた途端に、葉が黄色くなっていたカポックは伸び伸びと育ち始め、新芽が出ても窮屈そうに縮こまっていたパキラも伸び伸びと葉の空間が空き始め、上に向かって伸び始めてきました。
器が大きくなることで、植物も安心して背伸びするんだなあと思って見ています。
人間もきっとそうなのです。
昔、お世話になった女性社長がいましたが、彼女曰く、「社長の器だから社長になるんじゃない。器が社長を作るんだ」と言っていた言葉を思い出しました。
植物を見ていればよくわかりますよね。
器が小さいと、それ以上には育たない訳です。
これからまだまだどうにでもできる可能性を秘めた若い年代の人達が、仕事のことやお金のことや、将来のことや老後のことや、心配と不安で生きる希望を無くしてしまったり、引きこもりや病気になったり。
そんな現代病のような話題に触れるたびに、タコの足のように自分のサブ足をいくつか作ってたくましく元気に生きていって欲しい!と老婆心ながら痛切に感じるこの頃です。
今日も一日、無事に過ごせることに感謝します。