新型コロナの感染者は、増えたり減ったりを繰り返し、また近いうちに「第8波」が来るでしょうか?
筆者も、コロナ陽性となってしまい、現在自宅待機中です。
新型コロナのまん延から早3年近くが経ち、今年は特に行動制限もなく各地の行事なども再開されています。コロナの時代というだけで、ほとんど日常が戻ってきています。
ですから、今や、誰がどこでコロナに感染したとしても何の不思議もないことですし、誰も責める人もいなくなりました。
コロナがまだ出始めたことに感染でもしようものなら、まるで犯罪者扱いになっていた頃とは全く違いますね。
勿論、危険度が高い感染症であることに変わりはないのですが、ある意味、「慣れ」から来る無関心があるかも知れません。
実際コロナに感染すると、急に咳が出てきたりして、突然これまでにない体調の変化を感じます。
「今まで感じたことがない違和感」とでもいうのでしょうか?すぐに、「コロナ」だと思いました。
なぜなら、同居している息子が陽性となって、すでに自宅待機中でしたから(笑)
同居している家族からの感染確率は30%とのこと。ほとんど普段から接触がない生活をしているのでもしかしたら感染しないで済むかも知れないと淡い期待もありましたが、やはり、無理でした。
「自宅待機」と言っても、筆者は以前から家にずっといることがほとんどなのですから状況は何も変わりません。
ただ一つ、仕事をしているかどうかだけです。
今回の記事では、コロナに感染し自宅待機となって改めて感じたことをお話しします。
では詳しくお話ししていきましょう。
在宅ワークで良かった
元々在宅ワークをしていたため、仕事をしているかしていないかの違いだけで状況や環境は何も変わらなった。
勿論、喉の痛みや体調不良などがあり、調子は良くなかったですが熱が無ければ普通に食事もできる程度でしたし、自分のことよりも息子の状態が気になりました。
でも、息子も熱もないらしく食事も普通にできましたし、全く元気にしていました。
数日は、2人して家にいましたが、特別心配なこともなく息子は自宅待機が明けて仕事に出かけていきました。
自身も待機5日目となると、ほとんど喉の痛みも軽くなり症状も軽快しています。
今は、個人事業主として仕事を始めたばかりでちょうど1件目の仕事を納品し、次の仕事待ちの段階でした。
その都度、完結してしまう仕事ですから引きずることがないのです。
次の仕事を受けられない期間を連絡しておけば、何の問題もありませんから依頼先には真っ先にご連絡をしました。
勿論、受けた仕事は納期までに納品しなければならない責任がありますが、受ける受けないは、その時の自分の都合でできる仕事です。
当然、だからこそ選択した仕事なのですが、しょっぱなからそれを痛感することとなった訳です。
体調が悪くても、仕事の心配をする必要がないということが、こんなに気が楽で幸せなことかと体感しました。
会社員を辞めれば、確かに収入がなくなることは困ることではありますが、収入は少なくても在宅ワークができることのメリットの方が断然勝っています。
本当に、この選択をして良かったと感じました。
仕事をしていたら、おちおち休んでもいられなかった
営業関係の仕事は、特に、こちらの都合は優先されない
筆者は元々完全在宅で仕事をしてきているので、今までと何も変わりはないのですが、とはいえ、家で仕事をしていたわけですから、もしも、コロナに感染したのが退職前だったらと考えました。
現役で仕事をしている時も、基本的に自由に仕事をしていましたが、その代わりに、どこにいても常に誰かから電話が掛かってきます。
出かける時でも会社の携帯電話は肌身離さず持ち歩いていました。
携帯電話のみならず365日、いつでも頭の電源も切ることができませんでした。
このストレスが半端なかったです。
不動産の仕事は相手がいる仕事ですから、契約などの関わりがあったり、急ぎの仕事がある場合もあり、特に決済を抱えている時などに動けなくなったら?
これまでの経験を考えると、もし、そんな時にこんなことになったらどうしただろう?と考えただけで本当に「今で良かった」と思いました。
こちらの事情も都合も全く関係なく、不特定多数の人から連絡が来る仕事です。
それゆえ、尚更初めてコンタクトを頂いた方にはできるだけ早く返事をしなければなりません。
こちらの都合で何時間も何日も、なしのつぶてというのは、どんな事情があってもしてはならないことですし、それが仕事ですから。
もし、現役の時にコロナに感染していたら、在宅でできるがゆえに、自分の体調より仕事を優先してしまっていただろうと我ながら思います。
だからこそ、仕事をしていない今で良かったと、毎日毎日そんな風に思っています。
息子が同居しているので、やはり安心
このことも、改めて実感
今回は、そもそも息子が先に陽性になっていた訳ですが、もし、一人暮らしだったらどうだっただろう?とも考えました。
何かあれば、すぐに助けてくれる友人が近くにいますが、やはり、家族が同居しているということは高齢になると安心感がありますね。
普段は、同居と言ってもほとんどお互いに関知していませんが、やはり、いるのといないのとでは全く違います。
筆者と息子は、お互いに20年の別暮らしを得て、3年半前から同居しています。
ですから、同居して2階に息子が住むようになってから、ネズミがいるのかと思うくらい、「コトコト!」という音が聞こえただけでも人の気配を感じた時は、心の中に明かりがともるような暖かなものを感じたものです。
会社員でなければ、誰にも遠慮がなくて良い
どこにも所属していなければ、誰にも迷惑を掛けない
お金は大切ですし必要なものです。
あるに越したことはありません。
会社員であればそれなりの保証がありますから、そういう意味では有難い働き方ですね。
筆者も昨年までは正社員で働いておりましたが、やはり退職することの迷いのネックとなったのは経済的な問題でした。
しかも定年がないので、自分から辞めない限りは何歳までもできる仕事でしたから、そのままいれば経済的には楽だったと思います。
ただ、自分だけではなく、多分、誰もが「人生の意味」的なことも含めて生きているのが「人間」なのでしょうか(笑)
お金を得るために犠牲にしたり、無くしたりすることもありますからね。そこを天秤に掛けつつ選択していき、後悔のないように生きたいと筆者は考えました。
結局、「退職後1年は仕事をしなくてもよい」という自分へのご褒美を与えて会社員生活に終止符を打ちました。
まだ、経済の面では、本当に良かったかどうかはわかりません。
しかし、今回はコロナですから歳は関係ないかも知れませんが、やはりこれから先は色々と若い頃とは違う体調の変化等が多くなってくると予想されます。
あそこが痛いとか、ココが痛いとか(笑)
そんな時でも、自分自身で調整ができる仕事を続けていける方向へと「田植え」を始めたような時期なのです。
それでなくても、昨今、国の制度自体が次から次へと改正され、定年がどんどん先延ばしとなり、今度は、国民年金の支払い期間も、これまで40年で満額とされていたものが5年延長されて45年になろうとしているようです。
このニュースには正直、またかと思わされましたね。
とすれば、つい先日まで、60歳で定年退職する予定でいた人も予定を変更せざるを得ない人も出てくるのではないでしょうか?
どんどん「馬ニンジン」が離れていきます。
または、逆に、生涯これでよいのか?と考えて「退職」を前倒しにする人も出てきそうな気がします。
筆者は、まだまだ元気なうちは仕事をしていきたいと考えているので、会社員退職を前倒しにして、高齢者でも自分のペースできる仕事へと、シフトチェンジしました。
とにかく、仕事の基盤が「自分」にあれば、今回のような事態が起きても、基本、誰にも負担も迷惑もかけないので自由な気持ちでスルーできます。
「コロナ自宅待機」により、「幸せの意味」を改めて考えた時に、「今が一番」と心から思えたことが最大の収穫となりました。(笑)
まとめ
コロナウイルスにはワクチンを何回打っていても感染するものです。筆者も2か月前に4回目のワクチンは完了していましたが感染してしまいました。
そもそも、ワクチン接種で感染を防ぐことはできないし、感染した場合に重症化しないことを目的に接種しているものですから、高齢者はやはり打っておくべきですね。
できれば体験しない方が良いことでしたが、筆者は、今回のことによって「自分の選択」に少し自信が持てました。
会社員の待遇に「後ろ髪」を引かれているところが全くないかと聞かれたら、「お金」の面では嘘になります。(笑)
ですが、それもこれも今回コロナに感染したことで、なんだか少しスッキリできそうな気がします。
怪我の功名といったところでしょうか(笑)
今日も一日、無事に過ごせることに感謝します。