仕事を辞めたいけれど、辞めた後の生活はどうするの?お金の問題と人生の問題と、その延長線上にある老後の心配と・・・芋ずる式に不安がやってきます。
当たり前にあった「終身雇用」がなくなりつつあり、リモートワークという新しい働き方も浸透しつつある今は仕事も働き方も選択肢が沢山ある時代になりました。
60代も後半になっている筆者から見たら、本当に仕事の面ではいい時代になりました。
「仕事を辞める」ことと、会社を辞める事は全く意味が違います。
でも、現実には「会社を辞める」ことで死にたいほど悩んでいる人がいるようです。
今回は、「仕事を辞めたいけれど、辞めた後が怖くて辞められない」という人に向けて、
「心配することはない」6つの理由をお話ししたいと思います。
- 「転職」と「退職」は意味が違う
- 今のステージを降りると、次のステージの幕が開く
- 仕事は食べていくために必要だけど・・・
- 嫌なことなら、「逃げよう」
- 平らな道を歩いていても、人生の転機は来ない
- お金は、本当に何とかなる
人生67年も生きて来た筆者が、経験してきた感想です。
「転職」と「退社」は意味が違う
今の会社を辞めたら、人生が終わるような感覚になっていませんか?
転職経験が多い人でも、やはり、ある程度の生活の保障が満たされている職場を退職することは不安だと思います。
次の勤務先が決まっていれば、目先の生活不安は、とりあえず重大ではないとしても、やはり職場というのは入ってみなければわからない訳ですから、その不安はあるでしょうか?
いずれにしても、職場を変わるというのは不安が全くないという訳にはいきません。
その時はです。でも・・・
「転職」という言葉はよく聞きます。
一般的には、「会社を変わる」という意味で使われているように思いますが、筆者は意味が全く違うのでは思っています。
「職業」という言葉がありますが、同じ「業種」で会社を変わることは「転職」とは違うという解釈をしています。
同じ業種でも会社を変わることは、むしろ、必要な場合があると考えています。
それでも、やはり、今勤めている会社を辞めようかと考えている時は、人によっては「命まで取られるかのよう」に、重大問題に発展してしまうケースもあるようです。
転職や退職が、いいか悪いかは筆者にもわかりません。(笑)
だって、やってみなければわからないコトですから。
結果オーライという訳です。
でも、大体は大丈夫なんですよ。
その時は、少し大変かも知れませんが何とかなるものです。
軽々しく転職や退職を勧める事は出来ませんが、自分の気持ちに正直に生きる事は、のちのち自分にプラスになって返ってきます。
今のステージを降りると、次のステージの幕が開く
逆に言えば、今のステージを降りないと次のステージへ行けない
67年も生きてくると、自分の人生にはいくつかのステージが見えてきます。
一つの幕が下りる時、舞台は真っ暗になります。
なんだか、それと似ている感じですね。
それと、「明けない夜はない」という言葉のように、一旦は真っ暗になったステージにやがて小さな明かりが灯り、また新たなステージが始まります。
そして新たなステージに立った時には、下ろした幕のコトを「これで良かった」と思える日が来るのです。
これは、経験した人でないと、わからないコトですね。
長年、同じステージで仕事の生涯を終わる人も沢山いらっしゃるので、ステージの幕は人生で何回下ろすかは人によって違います。
ただ、生活が掛かっている時にステージを変える事は相当の勇気が必要だからこそ、あまり考えすぎないでほしいです。
そもそも、食べる為、生きる為に仕事をしているのですから、そのことで病気になったり命を落としたりするほど、重大な問題ではないはずなのです。
なのに、いつしか、働くために生きているようかのようになっていませんか?
仕事は食べていくために必要だけど・・
自分より大切なものではない
まだ若い年代の人は、今起きていることが凄く重大なことのように感じてしまうでしょう。
なにせ純粋ですから。
筆者にもそんな時期があったのですが、今は昔の話です(笑)
「箸が転んでも可笑しい」なんて言われるような20代の頃には、泣いたり笑ったり楽しい事の方が多いかと思います。
会社の同僚は、いつしか、友人のような親しい関係になったりもします。
だとすると、会社を辞めたいと考えるような年代というのは、ある程度、中堅どころなのでしょうか?
社内でのポジションや人間関係や、諸々、厄介な問題がくっついてくる年代ですね。
責任感が強い人ほど、色々と悩みも多いかも知れません。
7年前に、電通社員だった24歳の女性が「過労自殺」するという痛ましい事故がありました。
当時、こんなに若い人が「なんで、仕事で自殺するの?」と思いましたが、本当に気の毒でした。
どうしてもっと早くに、逃げなかったかと・・・・
長い人生、食べていくために、仕事はしなければなりません。
でも、仕事が原因で命を落とすくらいなら、その場から「逃げてください」
生きていく場所は、他にも沢山有るのですから。
嫌なことなら逃げよう
逃げる事は悪くない
「石の上にも3年」「我慢は美徳」なんて言葉は現代となっては「死語」です。
筆者は、本来はそういう時代の年代ですから、我慢強いところもあったかも知れません(笑)
それでも、我慢することが「いいこと」だとは思っていません。
必要なことだとは思っています(笑)
要するに、時と場合によってということでしょうか。
誰もが我慢もせず、言いたいことを言っていたら社会の秩序が成立しません(笑)
そういうことではなく、「我慢」をする時には「期限」と「意味」が必要です。
「いつまで」という期限があれば、人間は我慢が出来ますが、際限のない我慢には「意味」が見えなくなります。
やりたくないことや、関わりたくない人とでも終わりがあるなら辛抱という選択肢もありますが、もし、それがないのなら、即刻逃げてください。
時間と労力が無駄です。
自分が努力して環境を変えたり人を変えたり、そんなことが出来れば話は別ですが、大概はそのようなことはできません。
もっと、自分らしく無理をしなくても生きていかれる場所がきっとあるはずです。
平らな道を歩いていても人生に転機は来ない
明日も明後日も、同じ毎日は楽ですか?
これは、人によりけりだと思いますし、何がいいか悪いかの問題ではないですね。
昨日と同じ明日が「楽」だと感じる人がいれば、「苦痛」だと感じる人がいるだけです。
向き不向きの問題もありますし、性格の問題もあります。
ただ、一つだけ、間違いなくあることは、「平らな道を歩いていても人生に転機は来ない」
これだけは事実です。
なので、自分が納得した人生を歩きたいと思えば、敢えて「でこぼこ道」を歩く必要があります。
それは「砂利道」かも知れないし「山道」かも知れません。
でも、その辺にある道だって最初から舗装されている訳ではありません。
やっぱり、最初は歩きずらい道だったのです。
なんだか、人生も似たようなものですね。
お金は本当に何とかなる
一番の心配はお金?
・仕事を辞めたら生活が出来なくなるかも?
・次の仕事が見つかるかどうかわからない?
会社を辞めたいと思った時に思うことの重大問題の2つではないでしょうか?
筆者も同じくでした。
ただ、会社を辞める時にしても、ある日突然に辞める人は少ないですよね。
大概は、しばらくの間、考えたり準備をしたりしているはずです。
では、もしそのような準備がなく仕事を辞めるケースの場合はどうでしょうか?。
本当に、ある日、突然会社へ行けなくなったとか、我慢の限界が突然来たとか・・・
そういうケースもあるかも知れません。
でも大丈夫です!
「金は天下の回りもの」とも言います。
後から取り返すことが出来る問題でもあります。
目先のお金を追いかけて「ラットレース」にはまらないで下さい。
取り返すことが出来ない大事なことが他にあります。
まとめ
生活の為には働かなくてはなりませんが、「お金の使い方=その人の価値観」ですから、人によってどこに使うかはまちまちです。
いいも悪いもありません。
仕事の選択が自由になってきた現代では、以前よりは身軽に動けるようになってきたとは言え、会社を辞めるということは人生の一大事に違いありません。
でも、そのことで、メンタルを病んだり身体に支障をきたしたりしているとしたら本末転倒です。
見えない明日がどんなに不安でも、大概は何とかなるものです。(経験者は語る!(笑))
お金より、仕事より、まずは「自分」を大切にしなければ・・・
「今度こそ、谷底へまっしぐらかも」と、会社を辞めるたびに覚悟したものです。
でも、何とかなるものですね。
そう、何とかなるのです!
今日も一日、無事に過ごせることに感謝します。