春が来ると、悠々と空を飛び交うツバメの姿が見られるようになりますね。ツバメは独特の鳴き方をするのですぐにわかります。昨年、我が家から飛び立って行ったツバメ一家は我が家に作った巣を覚えているだろうか?「今年も待ってるからね!」
そう思いながら、我が家の2階のベランダにある巣のほうを、ちょいちょい確認しながら過ごしていると、どうやら今年も巣の補修に来ているようで(●’◡’●)!そうなると、子育てをする家が確定するのであとは雛が孵るまでは決して近寄らないことです。
可愛いさ余って大失敗した経験に学ぶ
可愛いかったら知らん顔
一昨年の春、初めてツバメが2階のベランダに出入りをしているのを発見し、もう嬉しく嬉しくて何度も何度もベランダがある2階の部屋(息子の部屋です)へ上がり、部屋のサッシから1mほど先の軒下に巣を作ろうと頑張っている姿を見ていました。
すると、運び損ねてベランダの床に落ちている巣の材料や、ベランダの手すりについた土などがあることに気付き、ついつい親心でキレイにしてあげたいと思ったのが大間違いでした!(あとで気づくことに)・・(´;ω;`)ウゥゥ
良かれと思ってしたことが、ツバメさんには大迷惑だったようで、きれいになっているベランダに気が付いたら、驚いたように「ピーピー」鳴いて大騒ぎしていました。
「しまった!」と思いましたがあとの祭りで、それ以来、作りかけた巣作りの再開に来ることはなくなってしまいました。>︿<
せっかく、沢山ある家の中から安心できるであろう我が家を見つけてくれたのに・・・なんで?
何せ初めてのことでしたので、色々とネットでツバメのことを調べたり友人に聞いたりしてわかったことですが、巣の作成中に人が近づいた様子があると警戒してしまうようでした。
そんなことも知らず、「余計なお世話」をしてしまったようで、本当に一昨年は残念で仕方ありませんでした。
「失敗は成功の元」は本当!
そんなことがあり、一昨年に作りかけていたツバメの巣は翌年用に期待を込めてそのままにしていました。
「来年、見つけてくれるだろうか?」それとも、「一度、諦めた場所には来てくれないのだろうか?」
昨年の冬は、そんな思いで春を待っていました。
日差しが暖かくなり季節の花々が咲き始めたある日、何気に巣を見ていると何やら黒いものが巣の中で動いたような気がして・・・
「何?」と思いつつ、急いで双眼鏡を取りに行き再度確認してみると、どうやらママツバメの頭らしい・・・(•_•)
いつの間にやら、巣の補修が完了して卵を温めていたのでした。(2021年7月中旬頃)
友人から、とにかく、「雛が孵るまではフンの掃除とかもしてはダメ!」と言われた通り、ただただそっと見守り続け、やがてママツバメが外出するようになると巣の中に雛のくちばしが見え隠れしているではないですか(笑)🐤
嬉しかったのはほかでもありません( •̀ ω •́ )✧
雛の姿はまだ小さくて黄色いくちばしが時々見える程度で、全部で何羽いるのかなと思いつつ、ママツバメが餌を運んでくるタイミングを待って、伸ばしているくちばしを数えたら全部で4羽のようでした。
雛のうんちはどうしているんだろう?とか、いちいち気になることをネットで検索したりしていて、蛇などの天敵に雛が食べられてしまうシーンを見ると、もう心配で心配で・・・・
しかし、我が家のベランダに作った巣は、蛇などどうやっても登れない場所にあるんだし、外からは見えない内側の壁に作ってあるのだからカラスにも見えないし、勿論、猫なども上がって来れない場所にあるのだから大丈夫!と自分に言い聞かせていました。(笑)
雛は、日に日に大きくなり、やがて巣から体の半分が落ちそうになるまで大きくなると、1羽また1羽と飛ぶ練習を始めるようになり、そうして4羽の雛は全員無事に飛び立って行きました。(2021年8月中旬頃)
飛べるようになっても数日は夜になると全員帰ってきていましたが、とうとう帰って来なくなり空っぽになった巣を見て、涙が出てきてしまいました・・・:-)
年老いた親の元に家族が集まると、しばし賑やかになり楽しい時間が過ごせますが、その分、みんながそれそれに帰って行ったあとの静けさを、親は普段の何倍もに感じるらしい・・・・です>︿<
もしかしたら、そんな感情と似ているのかなと思いました。
人間も動物も、子育ては同じだと学ぶ
自分の子育て時代を思い出す
あれからもう1年・・・
そして今年も、我が家のベランダには4羽の雛達が、ママが運んでくる餌を元気に待っています(笑)
今年は昨年より2か月ほど早く来ているので、もしかしたら、今のツバメ一家が巣立った後、また別のツバメ一家が来てくれるのではないかと期待しています。(笑)
1年目で大失敗をしでかしたオーナーも、2年目の昨年は大成功でツバメの親子のオーナー業を完了しました(笑)
家賃はただ、保証人は自分(❁´◡`❁)
今年は昨年に続き2回目のツバメ一家のオーナー業ですが、とにかく、昨年はツバメの子育てをまじかで見ながら、本当に人間も動物も同じだと、子育てに関しては思うところが沢山ありました。
ママツバメとパパツバメが交互に子供達に餌を運んでくるのです。
近くの電線には、どちらかが巣の子供達を見守っています。
本当に本当に、ツバメさんから学ぶことが沢山ありました。
親ツバメが近づいてくると、一斉に4羽の雛が鳴き始めるのですが、平均して大きくなっている雛を見ると一体どうやって同じように餌を与えているのだろうと単純に不思議でした。
どうやら、お腹を空かしている雛は前の方でひときわ大きな鳴き声を出して「空腹」を知らせているらしいのです。
雛たちの育ち具合は、こうして同じように育っているんだと感心しました。
自分は一人しか子供を育てた経験がないので、複数の子供を育てている人を見ると本当に凄いことだと感心します。
しかし、一人でも、一度でも、子供を育てる経験をさせてもらえたことに変わりはなく本当に感謝しています。
そうでなければ、ツバメの親子の旅立ちを、こんな風に自身の子育てと重ねて感動することもできなかったのではないかと思います。
在宅ならではのメリット
それ以前に、今は家にいて時間的に余裕があるからツバメさんの観察などできる訳です。
朝から晩まで、外で仕事をしていたら常に仕事のことで頭がいっぱいで、他の事に注力する体力も気力もありません。
家のことも、時間がないとできないところがあり、それを無理してやろとするならその付けはいつか別の形で自分に返ってきます。
今現在、子育てをしながら、夫婦ともに働いている方も多い時代かと思いますが、どうか、無理をしないで頑張ってほしいと老婆心ながら思います。
仕事を辞めると豊かになることがある
仕事現役時代にはできなかったことがある
昨年末までは現役での仕事をしていたので故郷への帰省もできず、なかなかお金と時間の両方がないとできないことは「仕方ない!」と諦めていましたが・・・・
ようやく今月、15年ぶりに故郷へ帰省することが出来ました。
今年は、仕事もしていないため時間には余裕があります。その代わり、お金には余裕がありません(笑)
それは当たり前の話ですが、仕事を離れてみて感じることは、金銭的な余裕はないけれど毎日の生活が「豊かになった」と感じることです。
下り坂でなければ見られない景色がある
人生「上り坂」の時は目の前の景色しか見えないけれど「下り坂」になると周りの景色が良く見える。とは聞いてきましたが、自分が実際にその年代になると「なるほど」と納得することばかりです。
先日の静岡への帰省は新幹線を使いましたが、時間に余裕があれば「鈍行の電車」に乗って、静岡の海や富士山が見られたら最高なのです。晴れていれば「青い空と青い海のコラボが見られます」。
電車も同じですね。新幹線では見えない景色も、鈍行なら見える(笑)
シニアならではの「ゆったりした景色と時間を楽しむ」・・・・なんて
退職した後の数年が「人生の黄金時代」かも知れません。^_^
今日も一日、無事に過ごせることに感謝します。