30代までは、昇進や昇給を目標に懸命に働き、先のことより今できることに集中して頑張る人が多いことでしょう。しかし、40歳の声を聴くころとなると、急に「老後」の二文字が目に浮かぶようになります。
「自分の人生はこのままでいいのだろうか?」
身体的にも、若い時には感じなかった疲れを感じたり、早い人であれば目の不調も現れたりして「嘘でしょう?」と思うような現実に遭遇して、自分の年齢をいやでも意識するようになります。
会社員の方であれば、特に今の現状に不満がある訳でなければ、できれば現状維持のまま定年まで勤めあげれば安泰と考える方が大半でしょうか?
しかし、ひと昔前と違って、日本の年金制度についても明るい方向へ向いてはいないし、会社員の立場としても定年まで安泰とは言えない社会になっています。
今の60代くらいの年代層は、若いころから自分の老後の心配などしたでしょうか?(笑)
現代はSNSなどの発達により情報に溢れていることも要因の一つですが、20代30代の若い年代層の方の耳にも「年金問題」は未来の自分の問題としてとらえている訳で、今や、「終身雇用への期待」を持っている人は少なくなっているようです。
人生100年時代と言われる時代となりましたが、「人生の定年」は何度か訪れるものではないでしょうか?
人生の定年は一度ではない?
大きく分けるとするなら、次のような3つの年代でしょうか?
シニア入り口(40代)
2021年4月より施工された「改正高年齢者雇用安定法」により、70歳までの雇用継続制度が導入された
これまで65歳の定年を目標に頑張ってきた40代の方も、更に将来的に定年が5年先に延びる可能性がある法改正が行われたことで、それをプラスと受け止められる環境にいる方は問題ないのですが、それは辛いと感じている方もいるかも知れません。
日本の現在の年金制度も安泰とは言えない状況を考えると・・・・
いずれにしても、会社員として安泰の保証もない時代に突入した現在、40代は色々と悩ましい年代ですね。
このまま行けるところまで行くのか?方向転換をするのか?
転職するのか?独立するのか?
そんなことが頭をよぎる年代ではないでしょうか?
10年後では遅いこともある
大概のことは、「何歳になっても遅いということはない」ともいうが、場合によってはそうとも言えないこともあるでしょう。
決めていることとか、覚悟ができていることがあるなら始める時期は早いほうがいいですね。
万が一、思うような結果が得られない場合でもやり直すことはいくらでも可能な年齢です。
もし、会社を退職するというような大きな決断が必要となる道を検討しているとすれば、本当に勇気が必要です。
よくよく考えて納得して、どんな結果になろうとも、と決断するのだとしたら「気力と体力があるうちに行動に移す」ことは大切です。
考えているだけでは、いつまでたっても「絵に描いた餅」ですから・・・・
人生で一番頑張れる年代
40代は、多少の老化現象が始まる年代ではありますが、まだまだ、仕事人生の年代の中では一番油が乗っている年代です。
外見の衰えはまだまだ少なく、多少の疲れも本人が感じている範疇で、外から見ただけではわかりません(笑)
明らかに、年代が外見に表れてからでは、なかなか難点なこともありますから。
現代では、「年頃になったら家庭を持つ」という常識も今は昔の話となりました。
結婚するもしないも個人の自由だし、親世代も、世間体を気にしなくなってきました。
そういう面では、昔と違って個人の自由が認められやすい時代になりましたね。
自分の人生の選択を自由にできる上に、どんな人生の終焉を迎えたいかと考えた時、やりたいことを諦めるには早すぎる。・・・人生の矛先を変更したいと思うなら、最適な年代ではないでしょうか?
シニア目前(50代)
60代以上の年齢の人から見たら、まだ若い!
とはいえ、年齢が外見に現れ始める年代になります。
鏡を見て、ある日突然、「あれ?こんなシワあったかな?」と気づき愕然とします。(笑)
無事に50代を過ぎ60代や70代となった人から見たら、「あの頃はまだ若かった」と思うのですが、どんなに頑張っても30代には見えない訳で・・・
体力的にも無理が効かなくなるし、少し歩いただけで息切れがする・・・・なんてこともあります。
この年代になると、ある程度の将来的な目鼻がついてきている人が多い年代かも知れません。
リスクを冒してまで新なことに挑戦することは、だいぶ勇気が必要ですし、万が一思うような結果に繋がらない場合、またやり直すだけの気力体力を保ち続けるのは大変な労力を必要とします。
ある程度、個人としても生活基盤が出来ている人も多い年代ですので、自分ひとりの問題で片付けられないことも多いのではないでしょうか?
いくら「何歳からでもできる」とはいえ、自分のやりたいことだけを考える訳にはいかない年代です。
しかし、事情が許すのなら、やはり、「絵に描いた餅」で終わらせず、可能性に挑戦することは大切です。
シニア現役突入(60代)
60歳から70歳の間に、会社員であれば定年となる人がほとんどではないでしょうか?
長年会社員として、仕事人生を送ってこられた方は、心から「やれやれ」と自分を労うことができる年代です。
一口に40年とか45年とか言いますが、本当に長いですよね。
人生のほとんどを働いてきた訳ですから、ほんとにほんとに「ご苦労様」と言いたいです。
特に男性は、家族のために頑張ってこられた方が多いことでしょう。
会社員として長く働いてこられた方の大半は、ある程度の我慢をしつつ頑張ってこられた方が多いことでしょう。
家庭では、主ですから大きな顔ができたとしても、やはり、組織の中で仕事をしていくとなれば、ある程度の我慢と忍耐が無ければ到底長くは勤まりませんから・・・・
縦横斜めの人間関係の中で、楽しいことばかりではなかったはずです。
定年を迎え、ホット一息
無事に定年を迎え、やれやれ一息できる年代となります。
「さて、これから先の人生をどう過ごす?」
定年したら「あれをしたい・これをしたい」とすでに決めていらっしゃる方もいれば、「ひとまずはのんびり」したいと考え具体的には何も決めていない方も多いかも知れませんね。
自分を縛る「首の縄」がなくなり「自由」を手に入れた訳ですから、この解放感は格別です。
時間もたっぷりある訳ですから、こんなに嬉しいことはありません。
旅行やら趣味やら(笑)
やりたいことが山ほどある。なんて方も多いことでしょう。
定年後も働くの?
しかしながら、昨今では、定年を喜んでばかりもいられない経済事情もありますし・・・・・
誰もが周知のとおり、現在では、年金だけでは生活もままならない時代となりました。
贅沢どころの話ではなく、最低限度の生活すら年金だけで暮らしていくのは大変な時代になりました。
下手をすれば、生涯働くだけの人生になってしまいそうです。(笑)
これから先は、今まで以上に若い時から「終身働ける仕事」を考える必要が出てきましたね。
今現在の50代・60代の方は、なかなか今からと言うわけにはいきませんが、それでも、今から頑張って資格を取ろうとか、独立しようとか、考えている方は増えています。
この傾向は、今後益々増えてきそうです。
60代からの仕事を考えるなら、できるだけ早い時期からその準備を始めることが必要ですね。
今日も元気で一日を過ごせることに感謝します。