『老いを味方につけよう』若い人にはない唯一の強み

シニアライフ

年齢を重ねるとともに、若い人には勝てなくなるものが沢山有ります。しかし、生きて来た人生の長さだけは年下の人にでも「勝てる」唯一の強みです。若い人が普通に働いていても当たり前のことが、例えば100歳の人が現役で働いていたらどうでしょう?

要するに、希少価値が少ないと、それだけで目立ってしまう訳です(笑)

現在では、70代でも80代でも元気に仕事をしている方も増えてきています。

そういう人は、本当に若々しくはつらつとしておられます。

しかし、さすがに、90代となると現役で頑張っておられる方もぐっと少なくなってきますね。

体力勝負など、普通は若い人と100歳の人と比べたら勝ち目などないと思いますが、以前TVを見ていて、高齢のおじいさん(確か90歳くらい)がタイヤを身体に括り付けて走っている姿を見て、唖然としたことがあります。

歳を取ったら、あそこが痛い、ここが痛いと背中を丸めて歩いている老人の姿が思い浮かぶものです。

だからこそ、例えば100歳でぴんぴんしている人を見ると「凄い!」となる訳ですね。

筆者も「高齢者」と呼ばれる年齢となり、歳を取ることの良さは何かと考えてみました。

歳を重ねる事がメリットになる5つのコト

・新幹線から鈍行に乗り換える

・同年齢でも個人差が出てくる

・人と比べない・無理をしなくなる

・お金の価値観が変わる

・過ぎたことに未練が無くなる

新幹線から鈍行に乗り換える

時間が味方をしてくれる

新幹線の開通とともに、遠距離の場所にでも短時間で行けるようになり貴重な時間が大幅に短縮されるようになりました。

「時は金なり」というのは今も昔も変わりなく、時間は本当に貴重です。

仕事も現役で登り坂を登っている年代は、電車に例えれば「新幹線に乗っている」時のように急ぎ足で毎日を時間に追われながら過ごしているような感じでしょうか?

筆者は現役で仕事をしている時も、案外マイペースで人と競争をしない性質なもので、あまり今と変わりないように感じます。

しかし、さすがに、60代も後半となると、本当に考える事も望むものも若い時とは少し違ってきますね。

とにかく、何は無くても、「心穏やかに」毎日を過ごしたいと強く思うようになってきます。

元々ない物欲も更になくなり、誰かと競争するのもいやです。

人にあって、自分になくてもなんとも思いませんし「隣の芝生」は青いものと思うのみです(笑)

「そんなに急いでどこへ行く」という言葉がありましたが、どこかへ出かける時は勿論「新幹線」は便利ですので利用します。

ただ、これからの「人生」を電車に例えるならば「鈍行電車」に乗って、窓から見える景色を楽しみながら、「なんだかゆったり」の気分で過ごしたいと思います。

同年代でも個人差が出てくる

年齢を重ねるほどに、若さ年齢に差が出てくるらしい

どうやら、若さというのは、「脳年齢」から出てきているようです。

筆者の友人達もまだ現役で仕事をしている人がいます。

彼女達は歳は取ってもとにかく「口が達者」です(笑)

「あそこが痛い、ここが痛い。」と言いつつ元気に仕事を頑張っています。

人と話すことは、若さを保つ上でも大切な要素なことは間違いないです。

それから、やはり、新しいことにどれだけ興味と関心を持っているかが大切なことではないかとつくづく感じるこの頃です。

筆者くらいの年代だと、極端な話ですが、「パソコンをやらなけばいけなくなったら会社を辞める」などと言っている人もいるくらいです。(笑)

確かに、これまで必要がなかったことを新たに始めるのは負担が大きいかも知れません。

無理をしてまで、やらなくても済むことはそれもありですね。

誰にでも得意なこともあれば、不得意なことがあります。

ただ、いずれにしても、何かの形で「脳みそ」に刺激が必要なようです。

「思考停止」状態になることが一番老化を加速させるようです。

いくつになっても「やることがない!」などと言えないように、何かしら夢中になれる事を探して「脳みそが暇」な状態を作らないようにしないと(笑)

何はともあれ、まだまだ、友人達も皆元気で「口達者」なことは喜ばしいことです。

人と比べない・無理をしない

すべてのことに対して、自分は自分である

持っているお金の金額も人と比べても仕方ない。

子供の数や、日々の暮らしも、人と比べても仕方ない。

あればあるなり、なければ無いなり(笑)

どこのだれだれさんが何をしたとか、どうしたとか・・・

元々、他人のことはあまり意識しないタイプでしたが、年齢と共に益々加速してきました。

「人は人」です。

干渉するのもされるのも、若い時から嫌いな筆者ですが、最近は本当にそういう性格が幸いしています。

歳を取ってからの方が、周りの人との距離感が大切になります。

「付かず離れず」が一番。

必要がある時は、勿論、駆け付ける用意があれば普段は淡々と自分がするべきことをすればいいのではと思います。

お金の価値観が変わる

足りないと思うより、今あることに感謝すること

あればあっただけ使ってしまう人がいるらしい。

借金してまで欲しいものがあるらしい。

無くしたお金を取り返そうとして、さらにお金を無くす人がいるらしい。

どれもこれも、筆者にはあまり経験がないことですが・・・

このところの、物価高騰はすさまじいですね。

1月分の電気代の請求書を見て、思わず「嘘ッ!」と思いました。

巷の話には「電気代高騰に悲鳴」とは聞いていましたが、本当に凄いですね。

「どうしましょう」と思いました(´;ω;`)ウゥゥ

税金の高騰から、物価の高騰から、あちこちから悲鳴が上がっています。

本当にどんどん生活が大変になる時代になりました。

働く時間を増やすとか、時給が高い仕事をするとか、今よりも多少はお金になる仕事をすることを考えたくなるところです。

目先のお金を追えば、ついついそういう発想になって来ます。

ですが、例えば数万円の収入を増やすために掛ける時間や労力や経費などを計算すれば、安易に目先の稼ぎだけで計算できない面が多々ありませんか?

この考えでは「甘くないか」とか「こんなことをしていていいのか」とか、夜布団に入れば考える事が多くなりました。

ですが、いずれにしてもフルに働く年代でもないのです。

何をしていても100%これでいいとも思えず、人は現状に悩みを持つものかも知れません。

そんなことを考え始めたら、「ダメダメ」と自分との会話を始めてみるのです。

人から見たら楽をしているように見える事でも、案外そうでもないコトがあります。

遊んでいるように見えても、実は、忙しく毎日仕事に追われているほうが楽な場合があるのです。

そうすれば、「今日も頑張っている」自分でいられるし、傍から見てもそう見えるし。

だから、何とか「自分の威厳」を保っていられます。

池をスイスイ泳いでいる「鴨やアヒル」の足を見てみれば、水面下で必死に足を動かして漕いでいるのです。

長い人生にはそういう時期があるものです。

だから目先のお金が稼げていなくても、「種まき」の時期と割り切って今ある仕事やお金に感謝しつつ、つましく暮らすことが大切と自分に言い聞かせています。

過ぎたことに未練が無くなる

思い通りにいかなかったことも、それでいい

目先の出来事がものすごく大きなことに感じる時があります。

歳を重ねてきて見えてきたことと言ったら、そういう時というのは「周りにも自分にも期待していたことが想定通りにいかない時」だったかも知れないということです。

人は、何かに期待していると、うまくいかなかった時に「挫折感」を味わうことになります。

なので、想定通りにいかなかった時のことも頭に入れて、それでもいいと思えるようになるまで時を待つようにしています。

それでも、自分が出した結論に「悔しい」思いをしたことはあります。

ただ、そういうことも時間の経過と共に感情が薄れていくもので、結局「まあいいか」というところに気持ちが落ち着くのですが(笑)

まとめ

ちょうど20年程前、不動産会社の立ち上げをした時にお世話になった社長がいます。

筆者より6歳くらい年下だったと記憶しています。

波長が合ったというか、事務所の立ち上げから諸々と仕事も楽しくやらせていただきました。

一緒に食事をする機会も多くあり、今でも大変良い思い出です。

中でも、社長から言われた忘れられない一言・・・

「俺がどんなに頑張っても、○○さんに絶対に勝てないコトがある」(笑)

言わずと知れた、それは「年齢」のことです。(笑)

こればかりは、イタチの追いかけっこですからね。

生涯追いつくことも追い抜くこともできません。

笑ってしまう一言ですが、あれから更に20年。

先方もそれなりの年齢になっているのは間違いないですね。

自分より年齢が下の人から見たら、常に自分は「先に生まれた人」です。

できる事ならば、年齢を重ねていくこと自体が「強み」となるような生き方が出来たらと思うのです。

50代より60代。60代より70代。

「歳取ったなあ~」と言わず、老いを味方にしていきたいものです。

今日も一日、無事に過ごせることに感謝します。

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