『今年もツバメが帰ってきた』3年目の春を迎え、空を飛ぶツバメが愛しい

シニアライフ

3月の末辺りになるとツバメの姿を見かけるようになります。関東に返ってきていることを確認すると、我が家にある巣を見つめながら、空を見上げる事が多くなります。

3月はまだまだ寒く、冬のような日が多いというのに、ツバメを見かけるようになると春の訪れを肌で感じるようになります。

我が家の2階のベランダには、3年前からツバメがやってきて無事に子育てを終え、みんな元気に巣立って行ったあとの巣がそのままあります。

毎年、同じツバメが来ているのかと色々調べてみると、どうやらそうでもないらしい。

同じツバメではないとしたら、どうやって、陰に隠れているツバメの巣を見つけるのだろう?

人間は単純に不思議ではありますが、そのあたりはツバメの事情ですから考えない事にします(笑)

とにかく、今年も「チュピチュピ」と青い空を飛び交うツバメの鳴き声を聞き、「お帰り~!」です。

ツバメが帰ってくると、ふと思うことがあります。

・1年が早いこと

・この1年、何をしてきたか振り返ること

・ツバメの子育てに思うこと

1年が早いこと

ツバメの巣立ちを見送った日が昨日のよう

ツバメが帰って来ると、「もう1年」とその速さに驚きます。

つい、この間、飛べるようになった子供達を見送ったばかり・・・

「チュピチュピ」と、ベランダの手すりを行ったり来たりしつつ、子供達が仲良く飛ぶ練習をしています。

数日飛ぶ練習をしてから、本当に巣立っていきます。

空っぽになった巣を見ながら寂しい気持ちになりつつ、来年もきっと帰って来ると信じて、ベランダの片づけと掃除をするのです。

昨年の話がまるで昨日のことのようです。

これも歳のせいでしょうか?(笑)

近年は特に1年が瞬く間に過ぎていくような気がします。

この1年、何をしてきたか振り返ること

これまでと違うことをしてきた時は、1年の歩みが顕著に見える

今年もツバメが帰ってきたことで、この1年のことを振り返ってみました。

この1年は特に、これまでと違うことをしてきたことで、感慨深いものがあります。

前年と同じ事をしている時は気が付かない事が、1歩から違うことをしてきた時は1年を振り返ってみると足跡が見えてきます。

環境や状況が大きく変わった中で、四苦八苦しつつも、1歩づつ歩いてきた道が見えます。

収入が多いか少ないかで人の価値が変わる訳ではないけれど、収入が無くなった途端に自分の価値がなくなったような錯覚に陥る人が多いかも知れません。

特に、定年退職などで現役の仕事を離れるとそう感じる人が多いとも聞きます。

ですが、本当にそうでしょうか?

稼ぐこと=その人の価値

ではないのですが、人がどう見るかより本人がそう感じてしまうのではないでしょうか?

筆者も収入がなくなったことで、例外ではなく時々「なんだかなあ」と感じる時がありました。

そんな思いを感じつつも、目先にある仕事をこなしていくことが大事と自分に言い聞かせながら頑張ってきた1年だったなと・・・

これから先の働き方の開拓に入っているのですから、初めからそうそう簡単にはいかない。(笑)

働き方を変えれば、多少の抵抗は出ます。

昨年の今頃は、ちょうどその方向への準備に入っていたころでした。

なんでもそうですが、スタートダッシュが最もメンタル的体力的にも負荷が掛かります。

仕事をしている時の方が「楽ちん」と感じる矛盾(笑)

仕事を辞めてなにもしていないうちは、傍から見たら「いい身分」なはずです。

それなのに、頭の中は色々と忙しくて・・・(笑)

昨年の今頃のことを振り返ってみると、そんな感じだったなあと思いだします。

しかし、1年あれば大概は何かしら形になって来るものですね(笑)

ツバメの子育てに思うこと

自分の子供はどこへ

ツバメは毎年、同じ夫婦がやって来る訳ではないようです。

人間から見たら、どのツバメも同じようにしか見えませんが、姿は同じでも違う個体です。

毎年、数羽の雛を産み育て、去っていきます。

我が家の巣には、毎年決まって4羽の雛が産まれています。

もしかしたら、最初に作った巣が4羽で目いっぱいのスペースしかないのだろうかと思ったりしていますが。(笑)

短い日数でも、雛が育っていく過程を見られることで本当にツバメの子育てには感心することばかりです。

雛が孵ると、親ツバメはせっせと餌を運ぶことに忙しく、雛は、決して巣の中に糞をしません。

巣の外にお尻を突き出して、ちゃんと糞を巣の外に落とします。

人間の場合は、自分でお尻の始末は出来ませんけどね(笑)

その代わり、親がおむつを取り替えたりして育てる訳です。

いずれにしても、生体が違えば子育ての方法は違いますが、親の愛情は同じです。

犬の場合は自分の子供はわかるようです。

昔飼っていた雑種犬が子供を産み、そのうちの1匹を友人が引き取ってくれました。

その子を連れて、友人が我が家に遊びに来た時の親子2匹の様子が忘れられません。

離れ離れになっていた親子が、久々に再会した時の喜びようは半端ではありません。

「親子だとわかるんだなあ」と感動したことがあります。

いつまでもいつまでも、飛び跳ねてじゃれあっていたのです。

ツバメはどうなのでしょう?

我が家を巣立ったばかりの頃は、親子でしばらくは一緒にいるようです。

しかし、飛び去った後のことはわかりません。(笑)

そこが人間と違うところですね。

人間の場合は、生涯、親子の関係は続いていくのが普通です。

最も、親が子供を思うほど「子供は親のことは考えていない」(笑)

これも立場を変えれば自分だってそうですから「お互い様」です。

毎年ツバメが帰ってきて、子育てをして飛び去って行く姿を見るたびに、親の愛情を思い出したり、子供のことを考えたり・・・

ふだんは改めて考える事もないようなことを、思わず目を細めてしまうのです。

まとめ

4月の空は晴れると穏やかで、時には暑くもあり寒くもあり気温差も激しい季節ですが、朝は鳥の声で目が覚め、季節の花々が色とりどりに咲き乱れ、希望すら感じる季節です。

物事が思うように進んでいないと感じる時や、なんだか寂しさを感じる時や、自分に自信がなくなっている時があります。

そんな時にも、1年の中で最も優しい季節だと感じます。

庭には、アリが巣を作って土が盛り上がっていたり、先日は何気に見ていたブロック塀の上をトカゲが歩いていました。

蜂もボチボチやってきて、巣を作ろうと様子を見に来ています。

さすがに蜂の巣は困るので、巣を作られないように見張ってないと・・・

動物も植物も、みんなこの季節が大好きですね。

人間も同じで、こたつから抜けだして活動的になって来ます。

今年もしばらくの間、ツバメさんのオーナー業を兼業しつつ、まずは今の自分にできる事をしていこうと思います。

もうじき、ゴールデンウイークもやってきます。

今年はコロナ禍も一段落し、旅行などに出かける人が多いようです。

長くつらいコロナ時代を乗り越えてきた今年の春は、一段と晴れやかな気分で迎えている人が多いことでしょう。

今日も一日、無事に過ごせることに感謝します。

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